谷川連峰の一般登山道としては難ルートと言われていた中芝新道。2018年に廃道となり刈り払いや補修が終わって現在の登山地図から姿を消しました。
今回はのんびり撮影しながら天神尾根を登ろうと思っていたけれど、新井さんから「連れて行きたいルートがある!」とお声がけいただいた。
登山指導センターから谷川岳のボトムをマチガ沢~一ノ倉沢~幽ノ沢~芝倉沢進み中芝新道へ。
早速自分の背丈くらいの熊笹に行手を阻まれ掻き分けながら入山!!
新井さんは短パンで僕は長ズボン。
下の駐車場で「この暑さで長ズボンはキツいな~」と後悔していたけれど、今は新井さんが後悔する番(笑)
案の定、下山した新井さんの膝周りは・・・
沢に降りて登り、そしてまた藪の中へ。
途中崩落個所もあり慎重に進む。
2019年8月の谷川岳東尾根アルパインクライミング以来の登山。そしてアルパインクライミングみたいにロープを使ったり岩を直登する感じでもなく、淡々と藪を掻き分けて見えない足場を探りながら歩くので気持ちが想像以上に疲れる。
一ノ倉岳に登頂して大休憩。
通り過ぎる谷川岳馬蹄ランナーと挨拶を交わして僕たちも出発。
一ノ倉岳からオキの耳へ。
ようやくまともな登山道(笑)
稜線を歩くのは本当に気持ち良い!
昨年完登した『クライミング 一ノ倉 奥壁 南陵』ルートを上から見おろす。
オキの耳からトマの耳へ。
「これが最後の登り!」と鼓舞しながら登る。
肩ノ小屋へ到着。
お決まりのコーラを飲みながら管理人の孝男さんたちと雑談をしながら休憩。
孝男さんのひとこと
「今日は昨日よりも雷雨の予報が高いよ」
急いで立ち上がる。
この日は前日の落雷によってロープウェーが運休。
なので西黒尾根をゆっくり下山する予定だったけれど急がなくては!
落雷のリスクを軽減するには西黒尾根。
急いで下山するなら厳剛新道。
分岐点で新井さんが空を見上げて「なんとか間に合いそう」と判断して厳剛新道へ。
太腿がパンパンになりながらも急いで下山。
予想通り雷雨に遭わずに指導センターまで辿り着きました。
やー、しんどかった!!
でも楽しかった!
新井さんと登ると、自分1人では登れないルート、見ることの出来ない景色を経験することができる。
そしてしっかりと追い込んでくれる(笑)
本当に感謝です。
谷川岳
このひとつのエリアで本当に多くのバリエーションがあり、行くたびに新しい景色を見せてくれる。
動画でも話しているけれど、日帰りでこれほどのスケールの山を登ることができるというのは他に無いと思う。
今回は廃道でしたが、ロープウェーで高度を稼ぎ、老若男女も楽しめる一般登山道もあるので是非行ってみては。
今の時期は、充分な水分、日差し対策をしっかりとしてくださいね!