「ようこそ!ゴーストホテルへ」千穐楽

舞台「ようこそ!ゴーストホテルへ」
昨日無事に千穐楽を迎えました。お越しいただいたみなさま、本当にありがとうございました。
山麓ホテルのひととき、いかがだったでしょうか?

「この作品はたまたま僕の役を切り抜いただけであって、作品の中で生きる権利はどの役も平等です。」

4月16日の初顔合わせでそう話しました。

初めての座長。
出演のお話しをいただいてからずっと「座長」という言葉について考え、今までたくさんの素晴らしい座長の元で演らせていただいてきて、その方々の姿をずっと思い返してきました。
僕にはそのような圧倒的な存在感で引っ張れるとは到底考えられず不安ばかりでした。

その中で行き着いた僕の答えは「まわす」ことでした。

密室的になりがちな稽古場に「陽」の空気をまわす。
全キャストそれぞれがコミュニケーションしやすい環境をつくり言葉をまわす。
アイディアをまわす。

そんなことを心がけて稽古を過ごしました。

19日という決して長くない稽古期間、萩庭監督の繊細な演出・指導のもと全員が必死にもがいて作り上げました。

1シーン・2シーンだけ登場するキャストが、その瞬間に全力を注いてくれた。今回の作品が素晴らしいものになった大きな要因のひとつだと思っています。

千穐楽の夜公演でのできごと。
警官がドタバタ走ってきてドタバタ転ぶシーンがあります。僕はソファに座って目を閉じたり別の方向を見ているのでその様子を直接見ることはできないけれど、ソファから身体に響くその振動に愛と温かさを感じ思わず涙が出てきました。

登場回数の多い少ない関係なく、全員がこの作品を座組を愛してくれたこと。これに尽きると思います。

お越しいただいた方に印象に残った登場人物を聞くと、面白いくらい全員バラバラ。それくらい全ての役に個性と愛が詰まっていました。

劇場に入ったら楽屋はいつも笑顔と笑い声ばかり。
温かいメンバーに囲まれ、助けられ、初主演の舞台を踏むことができたことに感謝しかありません。本当にありがとうございます。

未練が残り成仏できなくならないように日々を全力で一生懸命過ごしてまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。