もう本当に最高の1日だった。
スキー人生で一番嬉しく、一番達成感で溢れた1日かもしれない。
新潟の日帰り出張。
翌日の予定が無かったので群馬県みなかみの部屋で一泊することにして群馬仲間のクワさんに「明日一緒に滑ろう」と電話。
その5分後にクワさんから電話。
「明日、条件良さそうだから新井さんとアキラが谷川岳行くっぽいから一緒にどう?」
冬の谷川岳。
雪山の経験だけでなく言葉ではうまく説明できない「なにか」があり、みなかみに部屋を持って10年以上経っても僕にはまだ早いとずっと下から見上げていた山。
そんな谷川岳なのでその誘いに少々思いとどまったけれど、このメンバーが揃うこと、それと合わせて雪山の条件が良いことが合わさるタイミングはそうそう無いので参加させていただくことにした。
新井さん、クワさん、そしてアキラ。
この3人が揃わなかったら僕の谷川岳デビューは数年後になっていたような気がする。
最高の日を共にしてくれてありがとうございます!
次に来る時も谷川岳に受け入れられてもらえるようトレーニングと感謝を忘れずに。
山頂付近にある肩の小屋。
冬は営業しておらず雪に埋もれています。
<L→R>
8000メートル峰14座の死者を合計しても約600人なのに対して、谷川岳のみの死者は800人以上。
多くの避難者や犠牲者を背負い下山し、谷川岳と共に生きてきた群馬県県警山岳警備隊の新井孝之さん。
スノーボーダーの撮影を始めて20年。群馬に移住して12年。
冬は日本や外国の雪山を周り、夏は尾瀬のガイドや本州で一番透明度の高い菅沼でカヌーのガイドを務め、僕の一番最初の群馬のローカル仲間、桑野智和さん。
アルペンスキーでオリンピックに4回出場。
今はキャンピングトレーラーで雪山をを巡り、あらゆるスタイルのスキーを誰よりも誰よりも一番うまく、そして誰よりも一番楽しそうに滑る。そして雪山やスキーだけでなく、1年通して自然の魅力や厳しさと向き合い共存して過ごすスタイルを具現化し発信する佐々木明。
マチガ沢・本谷
ドロップイン前の佐々木明。
ただでさえ別世界の谷川岳がさらにそこは違う次元の空間に。