太秦江戸酒場

時代劇の聖地・太秦映画村に、あの伝説の宴が、帰ってくる。
提灯灯りの中を行き交う侍や町娘たち、
辻の向こうから聞こえる三味線の音色と煌びやかな太夫道中・・・
まるでタイムトラベルしたような舞台の中で、
日本が世界に誇る京の伝統芸能や工芸実演を愛でつつ
美味しい京都のお酒や地ビール、予約の取れない和食名店の
お食事を心ゆくまで楽しむ、大人の祭り。

風薫る五月の夜、「新緑の大茶会」をテーマに
伝統文化の趣と、着物でそぞろ歩く楽しさを
さらに追求した、太秦江戸酒場 ~新緑の陣~。

さぁ、400年のはるかな時をこえて蘇る
江戸時代の京都へといま再び、旅してみませんか?

 日本を代表する観光都市の京都。神社仏閣など多くの観光スポットはありながらも夜を楽しむ場所が少なく、外国から訪れる多くの観光客は残念な思いをしておりました。

 「日本のハリウッド」として栄えていた太秦。今は時代劇の衰退とともに街全体が活発ではなくなくなってしまいました。そんな街を救うのと同時に時代劇の新しい魅せ方を創りあげ、街と時代劇の復活を図るために東映太秦映画村の使われていないかった夜の時間、そして映画のセットというリソースを活用。

 軒先に灯る提灯、町娘、侍、行商が行きかう京都の街を再現して、400年前の江戸時代の異空間を誕生させるプロジェクト、「太秦江戸酒場」。

祖父・阪東妻三郎が最初に切り拓いた太秦に再び活力を

 私は小さい頃から父の仕事に付いて太秦へ訪れていました。
今は役者として通っていますが、やはり昔と比べて撮影所も商店街も活気がなくっていることを憂い、なにか企画をすることができないか思案していたタイミングで2014年に開催された1回目の「太秦江戸酒場」と出会い、翌年の「太秦江戸酒場 〜新緑の陣〜」よりコンテンツプロデュースを行いました。

太秦江戸酒場 〜新緑の陣〜


2015年5月30日(土)31日(日)
http://www.toei-eigamura.com/second/

 無声映画の活弁上映。
映像の魅力と生声や生演奏のライブ感。昔の映画の見方ではあるが今となっては新しいステージの楽しみ方になるのではと感じていました。
 私の祖父であり、太秦に最初に撮影場を作った阪東妻三郎主演の作品をはじめ、開催地の映画村で撮影された昔の無声映画の活弁上映を。

太秦江戸酒場 〜琳派の秋〜


2015年10月31日(土)11月1日(日)
http://www.toei-eigamura.com/third/

時代劇をもっと身近に。
2代目として名優・加藤剛の後を継ぐ加藤頼とともに撮影セットの中でお客様を迎えし、
「撮影で使用する刀(竹光)は竹にアルミホイルを貼っているが、接着剤として何を使っている?」
など現場の人しか知らない話や所作、抜刀の仕方など、時代劇の話題を肴にお酒を呑み交わす宴。

太秦江戸酒場 〜秋・維新前夜〜


2017年11月25日(土)11月26日(日)
http://www.toei-eigamura.com/edosakaba/

大政奉還150年を迎えた2017年。
日本にとって激動の時代だったあの頃へタイムスリップ。
近藤勇や土方歳三、そして沖田総司と酒を交わしながら日本の未来を語らう。


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