雪山

「宿泊代かからないから今日これから軽井沢来ない?」

ある朝に電話があった。

電話の主は山口くん。

山口くんは僕が小さい頃からずっと一緒に滑ってくれたスキー仲間。
小学生の頃に観た映画、「私をスキーに連れてって」を具現化したような人で、雪山で無邪気に遊び、楽しんでいて、「あー、雪山ってこうやって楽しめるんだ」ってたくさんのことを教わった。

「スキー仲間」「山口くん」って呼んでいるけれど年齢はもう50歳。
だけど、今でも息子と一緒に自転車やバイク、車のカスタムをしたり、ミニ四駆で遊んだり遊び心満載。だから「山口くん」って呼んでしまう。
憧れる「オヤジ」のひとり。

そんな山口くんの関係で軽井沢のホテルで急遽キャンセルが出て空いた部屋があるとのことで電話を貰いました。

「このタイミングだ。」

急いでバッグにウェアをぶち込んで、ブーツを持って軽井沢へ。
東京からだと車で2時間くらい。高速を降りてからも道に雪はほとんど無くあっという間に到着。

山口くんと久々の再会。
すぐにスキー場には行かずに森の中で少しぼーっと過ごす。

雪を歩く音。
葉と葉が擦れる音。
顔に当たる冷たい風。
樹々の間から射す眩しい夕焼け。

ずっとここにいても飽きない。
そんな場所だった。

「着いたらすぐに滑りたい」そんな風に思っていたけれどこの日は滑らないことにした。
山口くんと一緒に美味しい料理を食べて昔の懐かしい話をする。
店を出て見上げると満天の星。

周りに明るい照明がないからこそ観られる明るく輝く星達。
またずっと立ち止まりそうになる。

そしてホテルに戻って暖かい部屋でテレビを観ながらすーっと眠りにつく。

翌朝、8時のオープンに合わせてスキー場へ。
朝一のスキー場はおすすめ。

・整備されてからまだ誰も滑っていないコースを滑る事ができるので安全に上手に滑られる
・昼頃になると気温が高くなって雪がべちゃべちゃになる可能性があるが朝は適度に締まって滑りやすい
・朝一から滑る人は割と上手な人が多いので、初心者でも上手くよけて滑ってくれる
・人が少ないのでリフト待ちもほとんど無く2時間あれば「お腹いっぱい」くらい滑ることができる

そんなメリットがあります。

そんなゲレンデで岡部哲也さんと遭遇!
岡部さんはアルペンスキーで日本人で初めてFISワールドカップの表彰台に上った、日本アルペンスキー界最大のスーパースター。

そんな岡部さんに
「やはり俳優で一番スキーが上手いね」
って言われて涙が出るほど嬉しかった。

—–<分かる人にしか分からないコーナー>—–
今回の板はお借りしたもの。
とっても滑りやすいんだけどビンディングの解放値が低いため足をわざと捻るとブーツが脱げてしまう感じ。
なのであまりアグレッシブに滑ることはできない、
だからこそ
「M.V.グリュニーゲンはブーツのバックルを全部外してもポールを滑ることができた。というあの滑らかな滑りを再現!」
とか思ってしまってそんな滑りをトライしたり。

「内足の大腿骨の向きと角度だな」とか思ってみたり。

—————-

頂上のベンチで缶コーヒーを飲みながら景色を眺める。

息子を一生懸命撮影している父と、それを恥ずかしがる息子。
誰かに写真を撮ってもらいたいけれど誰にお願いすれば良いか戸惑っているカップルや女性グループに声をかけて撮ってあげたり。

滑っては休憩して、休憩しては滑って。スキーだけでなくスキー場を満喫した。

そうこうしているうちにあっという間に10時半。
あっという間といっても充分過ぎるほど楽しんだ。

リフトも混み始めてきたので撤収。

ショッピングプラザで軽くブラーっと買い物。
僕は毎度のごとくスポーツメーカーのお店を見るだけだけど、実際は広過ぎて1日あっても足りないくらい充実しているのでスキーしない人はここで充分満喫できると思います。

そして12時には軽井沢を出発。
高速道路の途中にある横川サービスエリアに立ち寄る。
30代以上のスキーヤーなら必ず食べた事があるといっても過言ではない「おぎのや」の釜めし。

この高速道路(上信越自動車道)が出来る前は長野、新潟のスキー場への車のアクセスが良くなく、前日の夜に出発して翌日の朝に到着するという感じでした。
その道中、碓氷峠の登り口にあったのが横川のドライブイン。
ほとんどの車や観光バスがここで休憩をとって、釜めしを食べていました。

高速道路ができた今はこの横川サービスエリアでも店舗を構え販売しています。

食べたことが無い方は是非。

この時間に帰るとまだ高速道路の渋滞も無く14時には東京へ戻って来られるので、まだ色々とやる事ができます。なんと効率的。

今回久し振りに軽井沢に行って、改めて軽井沢のポテンシャルの高さを感じました。

新幹線だと東京から1時間。目の前にショッピングプラザとスキー場。
スキー場も充分に楽しめる広さだし雪質も良い。
スキーをしなくてもちょっと歩けば大自然に囲まれることができて美味しいゴハンも食べる事ができる。

「雪山に行こうよ」と誘うと「滑れないから」と返ってくる。

スキー・スノボが出来ないと必然的に雪山へ行かないことになっているのが勿体ない。

夏に山に行ったら登山しなくてもバーベキューや川などの大自然で遊んだりできる。
海に行ったら泳がなくても肝試ししたりスイカ割りしたりできる。

雪山も同じように滑らなくてもたくさん楽しめることがある。

夏の山とはまた違った魅力を感じられると思います。

なにか相談があったら是非!

2 Replies to “雪山”

  1. 「釜めし」~!懐かしい♪

    何度か頂いた事思い出します。美味しいですよね!

    スキー、ずっとしてないです。私は、ボード出来なくてスキー派なんです。

    でも下手なんですけど、いつも上まで連れて行かれちゃったりして。

    下りる時、ひとり残される事も…

    でも雪山のあのシーン…とした、なんとも言えない静けさが大好きです。

    景色もキレイで。

    懐かしく思い出しました。

  2. @sachi
    釜飯体験者ですね!
    久々に食べて、高速バスの中で食べていたあの頃の感覚が全身を巡りました。
    無理矢理上に連れて行かれるってよくあるパターンですよね(笑)
    僕の知り合いでそこから全国大会レベルになった人がいます。
    だからって連れて行く事が大正解とは思いませんが・・・
    雪景色に身を委ねる。それだけでも雪山に行く価値があると思います。
    久し振りに行ってみてはいかがでしょうか?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください