男のきものフェス 2017

男のきものフェス 2017

日時: 2017年 9/27(水)〜10/2(月)
会場: 日本橋三越本店

着物の魅力ではなく、着物を着て遊ぶ魅力を

着物を着る人を増やすためには、
着物の魅力ではなく着物で遊ぶ魅力を伝えるイベントにしなくてはいけない。
例えばチラシに載せる写真も、着物を大きく載せるのではなく、
日本橋のきれいな街並みに着物を着ている人が歩いている写真にする。
そうすることによって見る人が自分と重ねてイメージする

今まで着物を着たことがない人が集まるイベントをすることによって
初めて着物人口が増えます。

このような催事は目先の集客を求めて既存ファン向けの内容にしてしまいがちですが、
それで来客が多くても人口は増えているとは限りません。
イベントを行ううえでの大切なポイントをご提案しプロデュース致しました。

ファンのシェア

3カテゴリに分けての展示販売を行いながら
新しい客層を集められるイベントを。

本イベントのキーワードを「若旦那」とし、
東京、そして日本橋を代表する「若旦那」によるトークイベントを行いました。

「男の日本橋」
佐久間 一郎(繁乃鮨 三代目 三四四会 会長)
橋本 亨(日本橋とよだ 五代目)
吉田 誠男(伊場仙 十四代目)

「きもののデザイン」
小川 茂之(竺仙 六代目)
小川 浩之(神田胡蝶 五代目)
廣瀬 雄一(廣瀬染工場 四代目)

「きもので楽しむ 食と酒」
岩本 公宏(うなぎ料理 日本橋いづもや 三代目)
小澤 幹夫(小澤酒造 二十三代目)
田村 幸士(俳優 三代目)

着物だけではない内容にすることによって、
小澤酒造や日本酒のご贔屓さんやファンが来て、着物や鰻料理に興味を持ってもらう
鰻料理のご贔屓やファンが来て、着物や日本酒に興味を持ってもらう
という流れが生まれ、着物の人口が増える環境が生まれます。

このように各ジャンルの「本物」と言われる方を交流して、
それぞれのファンをシェアしあうことが
現代のイベントでは大切なことだと考えております。

インスタグラマー

イベントでもっとも大切なのは「見せ方」「世界観」。
どんなに素晴らしいコンテンツでも、見せ方がダメだと魅力は半減してしまいます。
百貨店の催事場。天井も低く白い壁。
そのなかでどうやって世界観をつくるかが課題となりました。

インスタグラムをきっかけに海外にも多くのファンを持つ
フォトグラファーの山下裕馬氏(@yuma1983)にオファー。

着物を着た若旦那の写真をそれぞれの工房や日本橋の街並みの中で撮影し、
大型パネルにして催事場に配置。
山下氏の写真は伝統の重厚さと和の奥深さを存分に表現し、
そしてモデルではない若旦那の着物姿は身近さと本物を感じさせ、
催事場の空気が一気に変わりました。

モノの提案からコトの提案へ

本イベントには着物業界をはじめ日本酒や和食業界など
様々な関係者とファンが集まりました。
モノの提案ではなく、コト(経験)の提案へ。
SNSの発達により、自分の素敵な経験を周りに伝えることがステータスとなりつつ
現代のイベントにおいて重要なポイントとなっております。